激しい腹痛をともなうこともある胆石症。その原因と対策とは?
【胆石はなぜできるのか】
体内に溜まる老廃物は胆汁に形を変えて体外に排出されますが、この胆汁が石のように固まって、排出経路である胆管や胆嚢を詰まらせてしまうのが胆石症です。「コレステロール胆石」「ビリルビン胆石」「黒色石」といった種類に分類されます。
【胆石の治療法とは】
胆石症は胃のあたりや背中に鋭い痛みが走ることが多く、超音波検査によって発見されるケースがほとんどです。
15mm以下の胆石であれば、薬で溶かして体外に排出させる治療法があります。もう少し大きいものだと、体の外から衝撃をあたえて石を砕き、薬で溶かして体外に排出させる方法がとられます。重度になると要手術と判断されます。
【胆石の予防法と対策】
胆石症の80~85%は胆汁内のコレステロール濃度が高まって固まることで起きるコレステロール胆石と言われています。
油や肉、乳製品、砂糖を控えることが最大の予防になります。コーヒーの飲みすぎもよくありません。
胆石を溶かす作用があるとされている食べ物に、ふのり、大根の汁、スイカ、レモンジュースなどがあります。オリーブオイルも例外的に胆石に良い油で、レモン汁と交互に飲むと胆石の熔解と排出を促進する効果があります。